高齢妊娠と高齢出産のリスク


女性の高学歴化や社会への進出のためか結婚する年齢が遅れる傾向にあり、結果として30代から40代で妊娠し出産することを試みる女性も多くなりました。

35歳以上で妊娠し出産することを高齢出産と呼んでいますが、35歳になったからといって急にリスクが高まるというわけではありません。

年齢を重ねるにつれて徐々に卵子が老化し、染色体異常が増加したり、子宮の細胞の老化に伴ってホルモンに対する反応が鈍くなったり受精卵の着床がうまくいかなくなったりします。

そして、着床後は胎児の発育が遅れがちになったり、早産流産の増加ということもあります。
また、染色体異常に伴うダウン症児の発症率が高くなります。

しかし、毎年2万人以上の高齢出産をする女性の大半が正常な妊娠と出産をしており、芸能人でも黒木瞳、江角マキコ、田中美佐子、ジャガー横田、財前直見などが、アナウンサーでは小島奈津子、宮田佳代子、有賀さつきが高齢出産をしていますね。

現在では8人に1人(約16%)もの人が高齢出産であり、少しも珍しいことではなくなりました。

ただ、高齢妊娠の場合は羊水検査超音波検査を必ず受けるようにして先天性異常がないかを調べるようにすることをおすすめします。

妊娠15〜16週目羊水の染色体検査をするとダウン症の診断が可能になります。

ちなみにダウン症の発生率20〜24歳で0.06%、35〜39歳で0.38%、40歳以上で1.0%です。ダウン症も含む染色体異常児の発生率35〜39歳で2〜3%、40歳以上で5%程度です。染色体異常にはダウン症の他にクラインフェルター症候群やターナー症候群というのがあります

異常出産(帝王切開、鉗子分娩、せん延分娩など)の率は20歳代2〜3%、35〜39歳で9.6%、40〜44歳で27%、45歳以上で43.8%といわれています。

排卵後も卵子は老化していきますので、排卵検査薬基礎体温を利用して排卵後すぐにタイミングよく受精できるようにすると、老化も少ないまま着床、妊娠できるので高齢妊娠になる方にはおすすめします。

高齢出産でも20代で結婚した早婚の場合と30代で結婚した晩婚の場合とでは早婚の高齢出産の場合はこれまで10年以上も妊娠出産しなかったことから何らかのリスクがあると考えられ、晩婚の高齢出産のほうがリスクは少ないといわれています。

しかし妊娠は若ければいいというわけではなく、初潮期の女性の身体はホルモンの周期が規則正しく分泌されておらず、そのため排卵も未成熟だったり逆に老化していたりして若い時期の妊娠にも妊娠中毒症になりやすかったりリスクが伴います。

一般に妊娠の適齢期といわれるのは20〜25歳といわれていますが、この時期は学生であったり、経済的な理由があったりしますのでどうしても晩婚化、高齢出産となりやすい傾向にあるといえるでしょうね。


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